フランス帰りのシェフに憧れていました
元々、実家が料理屋でそのご飯で育ってきました。お店に立っている姿に憧れて小さい時から料理人を目指していました。ですが、料理人しか考えていなかった自分を見てなのか、違う分野にも目を向けて欲しいと言われたので、高校は建築系、部活も本格派のオリンピックコーチが教えてくれるレスリングをやっていました。それでも料理が忘れられず、その当時、フランス帰りの有名なシェフたちが活躍している姿を見て憧れ、専門学校に入りました。僕はイタリアンをやりたかったのですが、イタリアンをやるならフレンチを学ぶと綺麗なイタリアンを生み出すことができるということを教えていただき、フレンチを学びます。卒業後、ひらまつグループで料理人としてスタートしました。
僕がサービスに転身したきっかけは、お店で下積みとして学ばせて頂いていた時、お店のマダムから接客をやってみたらと勧めて頂いたことです。その頃、僕のいた厨房は今のようにオープンキッチンが主流ではなく、いわゆるグランメゾンだったので料理人はお客様の顔を見ることが出来ませんでした。自分達が作っている料理をどんなお客様が食べているのかを見てみたい気持ちもあったので、接客に挑戦することにしました。
サービスを始めてみると、お客様の顔を近くで見たり、お出迎えや会話がすごく楽しく、接客の楽しさに気付きました。もっと深くお客様を喜ばせたいと思い、ソムリエの勉強を始めます。学んでいくほどにお客様との接客に役立ち、喜んでいただけることがモチベーションに繋がりましたし、元々料理人だったこともあり、料理とのペアリングなども入り込みやすく、ソムリエの資格も頑張って取得することができました。
グランメゾンなど高級店と呼ばれるお店に来る方達は、当時の自分達よりも経験値が高いと思っています。そんなお客様と接することで、お客様に育てて頂いた感じもあります。お客様に喜んでいただくための創意工夫も学べました。
僕は、出会いとか、環境ってすごく大切なものだなと感じています。今だったらSNSとかがあったりしますが、もちろんそれは時代によってアプローチの仕方は変わるとは思うんですが、当時を振り返ると、もっと沢山の料理人の方達と接するコミュニティがもう少し広がっていれば、今より早い段階で考えや挑戦の仕方が変わっていたのではないかとは思います。自分だけでは出来ないことも何人か集まれば挑戦することができるので、当時からそのような環境が整っていたら良かったと思います。
ソムリエだけではない経験
僕は、ソムリエとして見られがちですが、特殊な方だと思っています。通常は接客の中でもソムリエ、マネージャー、ウエディングなどと方向が決まるのですが、前職が色々経験できる環境だったので、実は支配人だったり、ウエディングディレクターや人材教育の部分も経験、コンクール参加したりなど、色々な経験をしていました。それらの経験を活かして今後もチャレンジしていきたいと思っていたタイミングで、Social Kitchenからお声がけいただき所属しました。現在は「unis」を他のシェフたちと立ち上げ、マネージャー兼ソムリエとして活動しています。
食から繋がりを生み出したい
会社としてこれからも幅広く活動していくにあたり、他のシェフたちがやっているブランドの接客部分の強化に僕も関わっていきたいなと思っています。また、ソムリエとしての課題も感じています。やはり来ていただいたお客様に対してのみのおもてなししかできないので、抱えられるお客様に限りがあるなと感じています。活動の幅を広げるためには自分の勉強してきた部分を活かし、食の魅力や楽しさを違うカタチや場所で提供していきたいなと思っているので、そこは検討しています。
具体的には自分の分身を沢山作るというか、楽しませる接客ができる人を教育していき、自分が選んだワインを提供するだけでなく、沢山の企業様とタイアップしたり、ワインスクール以外のツールでもお客様と関われるモノを提供できたらなと思っています。そういった意味では既に行ってはいますが、オンラインサロンにご招待いただいてトークセッションしたりなど、オンライン上でも活動していきたいですね。
僕は繋がりを大切にしているので、今後も食から繋がりを生み出せるように、食の大事さ、人との繋がり、文化を超えた発信や交流をしていきたいです。因みに僕はスポーツをやっていた事から、スポーツ栄養学の資格も持っています。なので食+スポーツのジャンルもブラッシュアップしていくなど、取り組めていない部分も積極的に関わっていきたいですね。僕の専門は大きく分けると”食”、その中でもビバレッジ関係をベースにやってきたのでそこの強みを生かしつつ、幅広い自分のスキルを使って食の魅力・楽しみ方をいろんなコンテンツを使って広めていきたいです。